誰でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。仕事をする上では欠かせない5S。
この5Sとはどんな活動で、どんな目的があるのかご存じですか。
5S(左図)とは特別なことではありません。どれも当たり前のことです。では何故あえて「5Sに取組む」という表現を使うのでしょうか。それは、当たり前に整理整頓する。清掃をして職場を清潔に保つ。だけではないからなのです。
整理・・・必要なものと不要なものを分け、不要なものを捨てること
整頓・・・必要なものがすぐに取り出せるように、置き場所、置き方を決め、表示を確実に行うこと
清掃・・・掃除をして、ゴミ、汚れのないきれいな状態にすると同時に、細部まで点検すること
清潔・・・整理・整頓・清掃を徹底して実行し、汚れのないきれいな状態を維持すること
しつけ・・決められたことを決められたとおりに実行できるよう、習慣づけること
※(高原昭男氏の定義より)
これらのうち一番本質的な違いは、整理整頓や清掃を徹底してやりあげることにあります。
しかし、5Sを行なったからといって、売上や生産量が増えるわけではないのです。少なくとも、5Sをやっている時間は一切付加価値を生んでいません。では何故5Sに取組むのか。それは、「やって良かった」「効果がある」と実感できる部分が少なからずある。それは間接的な利益、複合的な利益、長期的な利益となるのだということなのです。
間接的、複合的、長期的な利益とはどんなもの?
一 思考、作業の中断が最小化し、他の活動の集中度やスピードがあがる。
二 他の改善活動が進むことで、効果が現れやすくなる。
三 問題が明確になり、原因も絞りやすく、対応が早くなる。
四 問題解決や実行するべき計画を考える場面において、選択肢を狭める要因が減る。
五 職場内でのストレス要因が減ることで、メンバー間での連携が良くなる。
六 労災事故、機械トラブル、品質トラブルといったリスクを最小化にできる。
七 外的な信頼度が増し、社のブランド価値の向上につながる。
5Sは、経験的にはかなりの利益貢献があります。しかし因果関係が分かりづらく、その関連や影響を理解しにくいため手を抜きがちかもしれません。
長い目でみるとわからなくても、今日・明日・一週間後、整理整頓され清掃が行き届いた清潔な職場で気持ちよく仕事をする。新入社員の成長のお手伝いをする。まずはそんな気持ちで取り組んでみてはいかがでしょうか。

~ 免疫力を上げて元気な毎日を!~
私たちの身の回りには、細菌やウイルス、ほこりや汚染物質など、身体に有害なものがたくさん存在しています。そのような物質にさらされても病気にならないのは、それらの有害物質を身体から排除する、免疫という防護システムがあるためです。
免疫力を失うと、様々な感染症と悪性疾患を引き起こす事が解っていますが、この免疫が崩壊する有名な病気がAIDS(エイズ)。
ただの風邪でも死の危険のある後天性免疫不全症とも呼ばれています。皆さんの中で、年に1回以上風邪をひく、よくインフルエンザにかかる、ガンが発生するということは、この免疫力が弱まっていると自覚すべきです。
【免疫力を上げる3つの方法】
①腸内を善玉いっぱいに
消化管全体は体内にありながら、実のところ口と肛門を結ぶ「ストロー」のようなもの。
体内にあるけれど、外界の有害物質に触れているのです。その異物と闘ってくれているのが腸内に住んでいる腸内細菌です。
何百種類ともいわれるその数はなんと百兆個ほど。
この菌が善玉菌優位であることで消化を助けてくれたり、ビタミンやホルモンの一部を作ってくれる頼もしいヒーローなのです。
②身体全体の代謝をUP
代謝といっても、基礎代謝や新陳代謝、エネルギー代謝など様々
な代謝がありますが、免疫細胞達も常に新陳代謝を繰り返しています。
そのためには、新たな免疫細胞を作り続ける材料(栄養素)が必要です。
その細胞達が働く場所は血液で、その環境が綺麗であることが大事です。
免疫細胞の新陳代謝のためには、体温を上げるような運動や入浴がオススメです。
サウナや岩盤浴などは多量の発汗により大切な水分とミネラルを失うので、こまめに補給してください。
③自律神経にメリハリを
自律神経は交感神経と副交感神経の2つで調節されています。
交感神経は緊張時に優位となります。
常時ストレスを受け続けると交感神経の緊張状態が続いてしまい、身体が興奮状態から抜け出せず不眠などの異常事態となります。
逆に、副交感神経はリラックス時に優位となり、身体を休めようと働きます。しかし、緊張状態が続いたり、逆に怠惰な生活を続けるなど、この交感・副交感神経の一方が緊張し続ける事は、いずれの場合も免疫能力が落ちることが解っています。
そのためな緊張とリラックスというメリハリが必要なのです。
今は、新型コロナで大変な状況ですが、こんな時こそ昼間は適度な緊張感をもって過ごし、夜間はストレスを発散してリラックスし、たっぷり睡眠。そして毎日元気に過ごしていきましょう。
