守ろう!メンタルヘルス
最近よく耳にする『メンタルヘルス』ですが、意味がよくわからないという方も多いと思います。
簡単にいうなら「心の健康」。風邪もひかない健康な体でも、ストレスや悩みで心が不健康であれば、完全な健康体ではありません。
ですが、(悩みやストレスがない=心の健康)ではありません。
「心の健康」とは自身が一つの生命体として成熟し生き生きとした心の状態で居られること。
そして社会に適応し快適に過ごせている状態。快適に過ごす良い環境をつくるために、選択し、積極的に働きかけていくということです。
▲▽▲ 健康な心の状態とは?
1 情緒的健康(自分の感情に気づいて表現できる)
・自分の性格や能力を客観的に把握できる
・自分自身の行動をコントロールできる
・自分の個性に合った自己表現ができる
2 知的健康(状況に応じた現実的な問題解決ができる)
・ストレスを軽減するために工夫し、積極的に努力・行動できる
・困難な状況下でも回避せずに、解決策を見出せる
・環境に順応するだけでなく、対応しながらより良いものに変える努力をする
3 社会的健康(他人や社会と建設的なよい関係を築ける)
・日常生活の中でささやかなことに幸福感を感じることができる
・他人の幸福を喜び、不幸を共に悲しむことができる
・自分の行動に責任を持ち、人と協調するために自分をうまくコントロールできる
4 人間的健康(目標や意義を見出し人生を選択する)
・自分のおかれた立場・役割を受け止め、積極的に果たす
・他人に流されず、自分の持ち味を生かし、充実した生涯を送る努力をする
・自己中心的でなく、他人を受け入れる安定性を持つ
上記のとおり、個人の資質や能力だけではなく、取り巻く環境(社会経済状況・対人関係・体の状態)などに大きく左右されます。
心の働きを「知性/物事を知り、考え、判断する能力」「感情/物事や対象に対して抱く気持ち」「意思/何かをしようとするときの元となる心持ち」
これらの総合体と考えると、どれか一つが崩れてしまっては健康とは言えない。
この全てが正常な状態であること。
つまり健康な心とは、自分が自分らしくいきいきと生きるためにとても重要な条件なのです。
プラスとマイナスのストレス
ストレスがないことが必ずしも良いことではありません。張り合いがないことで逆に心や体に支障が出るということが実験の結果に出ています。つまり、物事の捉え方、処理の仕方でストレスはプラスにもマイナスにも変化するのです。
*コップ半分のミルクをあなたはどう感じますか*
多数の方が耳にしたことがあると思います。
「半分もある」と感じるか「半分しかない」と感じるか。プラス思考かマイナス思考かの質問です。
「半分もある」と考えるプラス思考の方は様々な物事を良いストレスに感じることができる方です。
このように、健康な心のために、少しずつプラスに捉えるところから始めてみませんか。

油断大敵!秋の食中毒
高温多湿で起こる細菌性の夏食中毒。低温乾燥で長く生存するウイルス性の冬食中毒。
2大食中毒に比べて予防を忘れがちな秋食中毒。暑い夏で体力が落ちていたり、過ごしやすくなる行楽シーズンのため野外で食事する機会が増えたりと実はリスクが高い秋。
実は年間で一番発生件数の多い時期が九月、十月なのです。
食中毒の原因としては夏と冬の両方の原因に加え、キノコなどの自然毒も増えてきます。
付けない・増やさない・やっつける
見えないだけで、雑菌だらけの手。調理や食事の前にはしっかりと手洗いをしてください。そして、まな板や包丁など調理器具は使用後に綺麗に洗浄するだけでなく、使用前にも洗うことをお勧めします。
また、残った生肉や魚などの保管は菌が広がらないようにラップや密封容器など小分けにして保存します。
細菌の多くは高温多湿な環境で増殖します。菌を増やさないためにも忘れずに冷蔵庫へ。
冷温で保存することが重要です。
ほとんどの細菌やウイルスは加熱することで死滅します。肉や魚はもちろん野菜も加熱して食べることが安全です。
しかし、ジャガイモやニンジンなどの根菜類に付着した土には100度でも完全に死滅しない「ウエルシュ菌」が多くみられます。このウエルシュ菌は45度前後で増殖しやすいため、カレーなど常温で放置するのは非常に危険。鍋を水につけるなどしてなるべく早く冷まし冷蔵庫へ入れましょう。
美味しい旬のものが沢山の秋ですが、食中毒と食べすぎには注意が必要です。
特にキノコ類は、素人では見分けの難しい毒のあるものも多く、間違えて食べてしまうと死に至ることもあります。キノコ狩りは必ず専門家と一緒に行ってください。そして、
付けない・増やさない・やっつける
を守って、美味しくヘルシーなキノコ料理を楽しんでみてくださいね。
